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女中さん萌え 木造迷宮

三文小説を書いて身を立てる冴えない毒男の小説家とそんな“ダンナさん”の身の回りの世話をする気立ての良い女中・ヤイさんのハートフルな日常ストーリー。

 

アナクロニズムのミスマッチを楽しむ遊び心があります。勿論、萌えも。ニーハイメイドの絶対領域なんて、当時到底お目にかかれるものではないですし。しかし、漫画としての目新しさが無いのも事実。絵柄も話作りの手法も、わりかし古風ではあります。

 

さてもあらねば、批判の矢面に立たされることを覚悟して言えば、“古きよき時代”がいつを指す言葉かはさておき、本作に描かれた架空(?)の世界に流れる時間もまた、一つの“古きよき時代”なのでしょう。そして、この温かで柔らかい雰囲気に浸れるところが、本作品の醍醐味なのだと思います。